リーディングサイアー wikipedia|無料辞書
リーディングサイアー(
Leading Sire)とは、ある国、ある地域、もしくは団体において、1シーズンの
産駒の獲得賞金の合計額による
種牡馬の順位のこと、又は単にその順位で1位になった種牡馬のことである。
LSと略す。
種牡馬順位1位の
馬の事を首位種牡馬、
Champion Sire(
CSと略す)、
チャンピオンサイアー等と言うこともある。この項目では断りが無い限り
サラブレッド系の種牡馬を扱う。
◆ リーディングブルードメアサイアー
母の父としてのリーディングサイアーは
リーディングブルードメアサイアー(
BMSと略す)という。首位のものを
チャンピオンブルードメアサイアー(
CBSと略す)。
◆ ファーストシーズンリーディングサイアー
種牡馬としてデビューして1年目のものを特にファーストシーズンサイアーと呼び、1年目の成績だけでの順位を集計してファーストシーズンサイアーチャンピオンとする。例えば既に5世代の産駒を出している種牡馬と2世代だけの種牡馬を、産駒の獲得賞金の合計額だけで単純に比較するのは、出走頭数や出走できる競走の賞金体系が異なるため、合理的な比較とするのは難しい。ファーストシーズンサイアーの場合、産駒が1世代だけなので、他の種牡馬との比較が容易である。その代わり、産駒が早熟である種牡馬に有利で、晩成型の産駒を出す種牡馬には不利となる。
◆ 2歳リーディングサイアー
2歳馬の獲得賞金だけを合計した順位。JSと略し、特に首位のものをCJS(チャンピオン・ジュヴィナイル・サイアー)と略す。ファーストシーズンリーディングサイアーと同様に世代を限定することで合理的な比較ができる。
◆ リーディングサイアー上位の事情
アメリカ合衆国、
ヨーロッパなどでは最上級の競走(数少ない)と最下級の競走の賞金格差は1万倍ほどと大きいため、1頭の活躍のみでもリーディングサイアーになる可能性がある。
日本も中央競馬と地方競馬を合わせると諸外国並の格差になるものの、
中央競馬に限れば最上級と最下級の賞金格差は50倍にすぎず(中央競馬で最下級の賞金でも日本全体では平均以上である)、上位に産駒が多い種牡馬が有利である。そのため中央競馬では2000年に
オペラハウス産駒の
テイエムオペラオーが10億円以上を稼ぎ出す大活躍を見せたが、オペラハウスのリーディング順位は4位に止まり、実際にリーディングサイアーになったのは産駒が下級戦から上級戦まで稼ぎまくる
サンデーサイレンスであった。
また、日本では
内国産馬がリーディングサイアーになることは極めて少なく、過去に
クモハタ、
アローエクスプレス、
アグネスタキオンの3頭がいるのみではあるが、
2002年に大種牡馬サンデーサイレンスが死去した事により、現在ではその後継達がサイアーランキングの上位を占めるようになってきており、
2008年はサイアーランキング上位3位までがサンデーサイレンス直仔の内国産種牡馬という状況になっている。このような事から、今後しばらくは、サンデーサイレンス産駒の内国産種牡馬達がリーディング争いを繰り広げる事が予想される。
リーディングサイアーに複数回なるような種牡馬はときに大勢力を形成することがある。
ヘロド(
イギリスで8回)や
セントサイモン(イギリスで9回)は直系が一時イギリス国内で
サラブレッドの半数を占めるほどに拡大した。現在の主流である
ノーザンダンサーもイギリスとアメリカでリーディングサイアーになっている。
◆ その他の指標
種牡馬の指標としてはこのほか、勝利数別のもの、平均獲得賞金(
アーニングインデックス)によるもの、年齢別のもの、距離別のもの、障害競走を含むもの(総合)と含まないもの(平地)などが主に用いられる。これらの指標では、獲得賞金の合計であるリーディングサイヤーとは全く異なる順位になることがあり、これらの指標を総合的に分析することで種牡馬の特徴を把握することができる。
◆ おもな記録
1国での最多回数
・ 16回 -
レキシントン(アメリカ、1861-74,76,78)
連続記録
・ 14回 - レキシントン(アメリカ、1861-74)
複数国での合計最多回数
・ 20回 - バッカニーア(内訳はイギリス1868年、
ドイツ4回、
ハンガリー15回)
親子記録
・ イギリスでCyllene - Polymelus -
Phalaris -
Fairway - Fair Trial - Petition - Petingo - Pitcairnの8代連続
日本での最多回数
◆ 歴代チャンピオンサイアー(主要国のみ)
・ イギリスは
アイルランドとの共同統計。古い年代については後世の集計であり、どの馬がチャンピオンサイアーだったかについても諸説ある。アメリカは
ブラッド・ホース発表(北米繋用種牡馬を北米、欧州、UAEでの産駒収得賞金順にランキングしたもの)。オーストラリアは馬の発情期の関係で半年ずらした統計を取っている。
・ 1967年以前の日本の統計は1着賞金のみの合計。さらに1973年以前は中央競馬のみの集計。1974年以降は中央競馬と地方競馬を合わせた全日本統計による。参考までに中央競馬のみの集計では1975年は
ネヴァービート、1980,81年は
テスコボーイ、1989年は
ノーザンテーストになる。
・ このほか戦前の日本のチャンピオンサイアーについては諸説あり、1941年の1位はミンドアー、1940年の1位はレヴューオーダー、1934年の1位をクラックマンナン又は
シアンモアとする説、1931,32年の1位をペリオンとする説がある。