漁業 wikipedia|無料辞書
◆ 概要
従来の漁業では、収穫された
魚介類は、機械的処置を施さない場合の長期保存が難しいため、
漁場は
加工地・
消費地から遠くない範囲に限定されていた。
漁業の存続自体は自然環境の
再生産に負うところが大きく、旧来の伝統的な
漁具・
漁法による漁撈活動では生産性は低かったものの、水産資源の再生産の限度を下回るものであった。
その後の
漁具の改良・開発や、
流通網の整備、
冷凍保存技術の発達などにともない、生産量は増大し、
漁場もまた地球規模に拡大した。その一方で、水産資源の
乱獲が問題となっている。
生物資源の枯渇の問題や安定供給上の要請から、
放流(栽培漁業)、
養殖が盛んに行われており、放流魚の生態研究、養殖される魚種の開発などには各
自治体や
大学などの研究機関も積極的に関与し、「とる漁業」から「育てる漁業」への転換をはかる努力が続けられている。
◆ 漁業の区分
・ 海面漁業
・ 内水面養殖業
・ 内水面漁業
◆ 歴史
沿海部における日本漁業の歴史はたいへん古く、
農業や
牧畜が未発達だった
縄文時代以前から、日本人の祖先たちは
漁や
採集によって
魚介類を収獲していたと考えられる。
鎌倉時代には漁を専門とする
漁村があらわれ、
魚・
海草・
塩・
貝などを
年貢として納めるようになった。
室町時代にはさらに漁業の専門化がすすみ、
沖合漁業がおこなわれるようになり、
市の発達や交通網の整備、
貨幣の流通など商業全般の発達に漁業も組み込まれていった。
このように漁業資源をめぐる国際競争は激化し、今日の日本の漁業は国際化の波にもさらされる一方で、近年は、そうした「とる漁業」から、
採卵、人工
孵化、
放流などによる「育てる漁業」(
栽培漁業・
養殖漁業)への転換をはかる努力が続けられている。
◆ 備考
・ 水揚げ量と水揚げ高という用語は、それぞれ、前者が重さ、後者が金額をあらわしている。そのため、水揚げ量の多い
漁港と水揚げ高の多い漁港が一致しないことはよくある。
◆関連項目
◆ 参考文献