輸卵管(ゆらんかん、Fallopian tube)または
卵管(らんかん、oviduct)は、
哺乳類や
鳥類に存在する
卵巣と
子宮を結ぶ管。イタリアの解剖学者にちなんで
ファロピウス管とも呼ばれる。鳥類では通常左側のみが発達して、右側のものは退化する。その構造から
卵管漏斗、
卵管膨大部、
卵管峡部に区別される。卵管漏斗は漏斗状の構造をしており、卵巣からの
卵細胞を収容する。卵管膨大部は卵管漏斗に続く太い管であり、
精子と
卵子が
受精する場である。卵管峡部は卵管膨大部に続く細管であり、
受精卵を子宮へ運ぶ。ほとんどの哺乳類は卵管峡部を通過するのに4~5日かかり、
着床までの
初期胚の発生の場となる。卵管膨大部と卵管峡部は内輪走筋層と外縦走筋層の収縮による
蠕動運動によって精子の運搬を行う。卵管の壁は粘膜、筋層、漿膜の3層からなり、粘膜上皮は
単層円柱上皮である。